キャラクター性格診断においてよく使用されている単語の解説。
今回は16タイプに関係する単語を紹介いたします。
性格理論関係
アルファベット四文字で表記されることが多い性格診断理論は三つ存在する。
よく混同されているが、3理論とも似た表記を用いた別物であるため混同しないこと。
16 Personalities
イギリス生まれの性格診断である。
16 Personalities公式サイトを用いることで診断ができる。
K-POP界隈で言われている「MBTI」の90%くらいは「16 Personalities」を意味している。また、「16タイプ性格診断」と呼ばれたときはほぼ100%の確率でこの「16 Personalities」である。
このサイトで取り扱っているアルファベット四文字表記は全て16 Personalitiesである。
MBTI®
アメリカ生まれの性格診断である。
16 Personalitiesと同じ表記を用いているが、16 Personalitiesとよく似た別の理論である。
特に16 Personalitiesとの混同が激しく、「公式セッション」とか「公式ワークショップ」とか言っていない場合はたいていはMBTIと呼んでいても16 Personalitiesを指している。(このへんの違いを知っている人からはMBTIという単語を使っているとエアプだと思われるので注意。16 Personalitiesのことは16 Personalitiesと呼んであげよう。)
ソシオニクス
ロシア生まれの性格診断である。この中で唯一相性論が存在する理論である。ソシオニクス以外では相性論は存在しないことになっているため、相性について触れてはいけない。
ときどき16 Personalitiesと同じ表記を用いられていることがあるが、16 Personalitiesとよく似た別の理論であり、一部タイプはpとjが逆転していたりする。
3文字のよくわからない表記で書かれていたらほぼ100%ソシオニクス。
補足
上記三理論はよく似た表記を使った全くの別物である。混同する人が絶えないため、今自分がどの理論を使っているかをきちんと把握し、正式名称で呼ぶことが大切。
※詳しい解説はこちらをどうぞ。
16 Personalitiesの「性格タイプ」ぺージ関係
各分類はカーシーの気質理論を取り入れている。16 Personalitiesでのタイプ分けは全て独自のものである。
タイプ名や訳語はサイトによって異なっていることが多いため、各要素をアルファベットで記載することが多い……というか、アルファベットの方が通じやすい。「指揮官型」と言ったら通じなくても「ENTJ」と言ったら通じるのはこの界隈ではあるあるなので、アルファベットで呼ぶクセをつけた方がいい。ただしMBTIとの混同に注意。
まったく関係ない話題で突然意味不明なアルファベットが出てきて知らない人が大混乱したりするのもあるあるである。
なお、16 Personalitiesの「性格タイプ」に記載されているタイプの型名は全て16 Personalitiesが独自に命名したものである。そのため、たまに見かけるMBTIが指揮官型でした!みたいな発言は絶対にしてはいけない発言である。(理論を混同しているため、100%エアプだと思われる発言。)
分析家
16 Personalitiesで紫の服を着ている人たちのこと。
INTJ、INTP、ENTJ、ENTPのこと。
「NT」が共通しているため、「NT型」と呼ばれることが多い。別名、「合理主義者気質」。
「NTはどうこう」みたいに書かれていたら「分析家に分類されている人たちはどうこう」という意味である。これから説明する他のタイプも同様。
外交官
16 Personalitiesで緑の服を着ている人たちのこと。
INFJ、INFP、ENFJ、ENFPのこと。
「NF」が共通しているため、「NF型」と呼ばれることが多い。別名、「理想主義者気質」。
番人
16 Personalitiesで水色の服を着ている人たちのこと。
ISTJ、ISFJ、ESTJ、ESFJのこと。
「SJ」が共通しているため、「SJ型」と呼ばれることが多い。別名、「保護者気質」。
探検家
16 Personalitiesで黄色の服を着ている人たちのこと。
ISTP、ISFP、ESTP、ESFPのこと。
「SP」が共通しているため、「SP型」と呼ばれることが多い。別名、「職人気質」。
16タイプにおいて混同されて使用されている単語
よく界隈で混同されて使用されている単語の解説。
16タイプの話題で16 Personalitiesの解説に出てこない単語が使われている場合、ほぼほぼユングの心理機能関係である。
ユングの心理機能はMBTI®とソシオニクスでは取り入れられているが、16 Personalitiesでは意図的にオミットされた要素である。16 Personalities公式より16 Personalitiesには心理機能が存在しないことが明言されているため、16 Personalitiesを用いている場合はこの理論に触れないことをおすすめする。このサイトでは原則触れない。
心理機能概要
MBTI®、ソシオニクス共通でそれぞれの心理機能には優先順位のようなものがあり、第一機能、第二機能、第三機能、第四機能が存在する。それぞれの機能に別名がついているのだが、第一機能のみ別名である「主機能」と呼ばれていることも多い。
MBTI®の場合は第三機能の内外でよくもめている。ソシオニクスの方はは第八機能まで存在しており、相性論が存在する。
八つの心理機能とそれぞれを第一機能とするタイプは以下である。
- 内向感覚(Si):ISTJ、ISFJ
- 外向感覚(Se):ESTP、ESFP
- 内向直観(Ni):INTJ、INFJ
- 外向直観(Ne):ENTP、ENFP
- 内向思考(Ti):INTP、ISTP
- 外向思考(Te):ESTJ、ENTJ
- 内向感情(Fi):INFP、ISFP
- 外向感情(Fe):ESFJ、ENFJ
ときどき「主機能Si型」みたいな文面を見かけることがあるが、これは「ISTJとISFJ」のことを指している。
四つの対
それぞれ反対の性質を持つ機能も存在しており、四つの対で表現されることがある。組み合わせは以下である。
- Si-Ne
- Se-Ni
- Ti-Fe
- Te-Fi
アルファベット四文字表記との関連性
アルファベット四文字表記とある程度の法則性が存在する。以下はソシオニクスにおける第四機能までの法則である。
- 第一機能:一文字目が「I」であれば内向、「E」であれば外向。
- 第二機能:一文字目が「I」であれば外向、「E」であれば内向。
- 第三機能:第二機能と対になっている機能。
- 第四機能:第一機能と対になっている機能。
- 四文字目:「P」であれば「二文字目の機能は外向で、三文字目の機能は内向」である。「J」であれば「二文字目の機能は内向で、三文字目の機能は外向」である。
この法則性に従うと、ISTJの場合は「一文字目がIであり、四文字目がJである」→「内向感覚が第一機能、外交思考が第二機能」となる。
16タイプとの対応
上記の法則に従い、16タイプそれぞれに第一機能・第二機能まで心理機能を割り振ると以下のようになる。
| 第一機能 | 第二機能 | |
| ISTJ | Si | Te |
| ISFJ | Si | Fe |
| ESTP | Se | Ti |
| ESFP | Se | Fi |
| INTJ | Ni | Te |
| INFJ | Ni | Fe |
| ENTP | Ne | Ti |
| ENFP | Ne | Fi |
| ISTP | Ti | Se |
| INTP | Ti | Ne |
| ESTJ | Te | Si |
| ENTJ | Te | Ni |
| ISFP | Fi | Se |
| INFP | Fi | Ne |
| ESFJ | Fe | Si |
| ENFJ | Fe | Ni |
キャラクター性格診断スレまとめwikiではよく「このキャラFi持ってなくない?どっちかというとTiじゃない?」などといったコメントが散見される。これがINFPとINTPの間での混同であった場合、「このキャラINFPじゃなくてINTPじゃない?」と同じ意味である。
キャラクター性格診断スレまとめwikiやPersonality Databaseではよく心理機能の話題になるため、各タイプそれぞれが持つ心理機能の第二機能までの組み合わせは覚えておくと何かと便利である。
繰り返すが16 Personalitiesでは意図的にオミットされた要素であるため、16 Personalitiesのサイトを用いた診断結果を公開している場合はこの理論に触れないことをおすすめする。
※初心者の混同防止のため、格納。


