トライタイプのアーキタイプを「キャラ属性」の視点からまとめてみました。
※あくまでも「キャラクターとしてよく見るもの」のまとめですので、現実の人間には使わないでください。
- そもそもアーキタイプとは
- 本題行きます
- 125「The Mentor(指導者)」
- 126「The Supporter(縁の下の力持ち)」
- 127「The Teacher(教師)」
- 135「The Technical Expert(技術者)」
- 136「The Taskmaster(監督官)」
- 137「The System Builder(システム構築者)」
- 145「The Researcher(研究者)」
- 146「The Philosopher(哲学者)」
- 147「The Visionary(夢追い人)」
- 258「The Strategist(戦略家)」
- 259「The Problem Solver(知恵袋)」
- 268「The Rescuer(親分肌)」
- 269「The Good Samarian(善きサマリア人)」
- 278「The Free Spirit(自由人)」
- 279「The Peacemaker(ムードメーカー)」
- 358「The Solution Master(辣腕家)」
- 359「The Thinker(思索家)」
- 368「The Justice Fighter(正義の戦士)」
- 369「The Mediator(仲介者)」
- 378「The Mover Shaker(政財界の有力者)」
- 379「The Ambassador(大使)」
- 458「The Scholar(学者)」
- 459「The Contemplative(隠者)」
- 468「The Truth Teller(予言者)」
- 469「The Seeker(自分探しの旅人)」
- 478「The Messenger(発信者)」
- 479「The Gentle Spirit(妖精)」
- おわりに
そもそもアーキタイプとは
一般的に「トライタイプ」と呼ばれている理論の区分のひとつ。
エニアグラム9タイプのうち、本能・思考・感情の3センターから1つずつタイプを選んで順番に並べたもの
をトライタイプと言いますが、アーキタイプはこの「選んだ3つタイプの組み合わせを示したもの」です。
もしここにトライタイプが「1w9-2w1-6w5」の人がいた場合、アーキタイプは「126」となります。トライタイプが「2w1-1w9-6w5」であったとしても、アーキタイプは同じ「126」です。
この2つのタイプは「トライタイプは違うけどアーキタイプは同じ」となります。
アーキタイプはトライタイプの大きなグループ分けだと思ってください。
……あ、そうそう。アーキタイプがトライタイプとして紹介されていることも多いですが、本来の意味ではありませんので、ごちゃまぜにしないように気をつけてください。
本題行きます
先に「よく見るメインタイプ」としてウィングと本能サブタイプの組み合わせを紹介しています。
必ずこのタイプしかいないってわけではありません、あくまでキャラとしてよく見るやつですので、ここにあげていないタイプの人間がいないわけではありません。
なお、今回も訳語については一葉にな愛用のトライタイプ解説サイト「墨色の糸」様の訳を使用させていただきました。

それではいきます。
125「The Mentor(指導者)」
よく見るメインタイプ:1w9Sp、1w9So、1w2Sx、2w1So
神経張りつめてそうな感じのキャラです。タイプ1に多いアーキタイプで、世界をよりよくしたい!という心意気が行きすぎててガチガチになってるようなキャラはだいたいこのタイプです。
たま~にタイプ2のキャラがいますが、タイプ2のキャラはだいたい教会の神父とか教皇とかぱっと見厳しい印象を与えるような宗教的な立場にいるキャラが多いです。
126「The Supporter(縁の下の力持ち)」
よく見るメインタイプ:2w1Sx、6w7Sp
いかにも人がよさそうなキャラに多い印象。従者キャラのテッパンタイプ。
あまりにもテッパンすぎて従者やお世話役以外のキャラづけをあまり見たことがなかったりします。
127「The Teacher(教師)」
よく見るメインタイプ:2w1Sp、2w1Sx
その別名の通り「先生」のようにふるまうキャラに多いタイプです。
特にアイドル系の作品でグループに対して「幼稚園」と言われることがありますが、その中で「先生」と言われているような人がいたらたいていこのタイプ。
135「The Technical Expert(技術者)」
よく見るメインタイプ:1w9Sp、3w4So、5w6Sp
いかにもな頭脳派、理論派のキャラに多いのがこのタイプ。特にメインタイプが1の場合はその有能さから従者役に抜擢されることも。
あまりにも合理的に考えすぎて「人の心とかやさしさとかどこいったの!?」とか言われやすいタイプです。
136「The Taskmaster(監督官)」
よく見るメインタイプ:1w2Sp、1w2So、3w4Sp、6w5So
超優秀な優等生タイプに多いのがこのタイプ。自分にも周りにも厳しい完璧主義タイプです。
生徒会長や学級委員長に多いタイプで、学園モノとの相性が抜群です。特にメインがタイプ1のキャラはかなり動かしやすいわかりやすいキャラとなることが多く、だいたいどの作品にもいます。
137「The System Builder(システム構築者)」
よく見るメインタイプ:1w9So、3w4So
中間管理職系のキャラに多いタイプです。中間管理職で板挟みになりながらも少しでも楽しく仕事しよう!と頑張っているようなキャラに多いです。
中間管理職としての適性が高すぎて中間管理職以外での採用例をあんま見ないという不思議なタイプですが、中間管理職ではない場合はだいたい上に違うタイプのトップがいてそのライバルだったり部下だったりします。
145「The Researcher(研究者)」
よく見るメインタイプ:1w9Sp、4w5Sp
繊細な芸術家に多いタイプです。自分が納得いく作品を世に送り出すために細かいところまで気を配るようなタイプ。タイプ1の影響をモロに受けて神経質なタイプも多かったりします。
タイプ1がメインであったとしてもどこか芸術的です。おそらく全27アーキタイプ中もっとも「芸術」という言葉が似合うタイプ。
146「The Philosopher(哲学者)」
よく見るメインタイプ:1w9Sp、4w5Sp
タイプ4がメインかそうでないかで大きく変わるタイプです。
タイプ4の場合は「いかにも」な感じのタイプ4になり、大人しめの従順な優等生という印象を与えやすいタイプ。
タイプ1やタイプ6がメインになると一気にクセが強くなります。従者系のキャラに多いタイプですが、主人を狂信していたりすることが多いのです。「あなたが死ねと言ったら私は自殺します」みたいなことを言って主人にドン引きされたりするちょっと極端なくらいに主人を信じてるような従者、たまにいますよね。そんな感じのキャラに多いタイプです。
147「The Visionary(夢追い人)」
よく見るメインタイプ:4w3Sp、4w3So
145に少し似た完璧主義な芸術家ですが、あちらがやや引きこもり気質なのに対しこちらはオープンです。
145が自分の芸術を突き詰めていくタイプなら、こちらは自分の芸術をみんなに見せていくタイプ。
あと、なぜか「自分が世界で一番個性的!」と信じていることが多いタイプでもあります。キャラにもよりますが、奇行に走ったりすることもあるのでタイプとしてはかなりクセが強いです。
258「The Strategist(戦略家)」
よく見るメインタイプ:2w1So、2w3So、8w9So
親への定位が「愛憎半ば」のタイプが3つ揃ったアーキタイプ。何をしでかすかわからないような一面があります。「過激派」と訳されるトライタイプがあったりするあたりで察してほしい。
リーダー系のタイプ2ソーシャルなどに多いです。たまーにタイプ8もいますが、タイプ2と見間違えるようなお人よしだったりすることがあります。
259「The Problem Solver(知恵袋)」
よく見るメインタイプ:5w4Sp、5w6Sp、9w1Sp
無口主人公の王道タイプ。タイプ5キャラで見ることが多いですが、無口主人公がタイプ9と相性がいいためタイプ9キャラもかなりの数がいます。
無口主人公として動かしやすい条件がたくさん揃っているタイプのため、無口主人公としての採用率が高めです。普通のキャラとして動かす場合は影が薄くなりやすいのでやや注意が必要なタイプでもあります。
268「The Rescuer(親分肌)」
よく見るメインタイプ:2w3Sx、6w7So
ヤンデレキャラに多いタイプです。「めちゃくちゃお世話焼いてくれるしすごくいい人だけどちょっと怖い」みたいな印象を与えやすいタイプで、タイプ2がメインの場合は特にそういう感じの印象が強くなります。
全体的な印象はお人よしの優等生ですが、ちょっと怖い一面があるような感じです。
269「The Good Samarian(善きサマリア人)」
よく見るメインタイプ:2w1Sx、2w3Sx、6w7Sp
いかにも優秀そうで大人しそうなお人よし。136が自分に厳しい完璧主義な優等生なら、269は同じ優等生でもみんなに優しい育ちのいいお嬢様といった言葉がよく似合う印象。
タイプ2がメインであろうとなかろうとタイプ2の要素が強く出やすく、人助けをよくやっています。
278「The Free Spirit(自由人)」
よく見るメインタイプ:2w3Sp、7w6Sx、7w8Sx
王道陽キャです。自由に自分の「楽しい!」を突き詰めていくタイプ。
SNSにハマりやすいタイプのひとつですが、SNSをコミュニケーションの手段としてとらえている印象。
279「The Peacemaker(ムードメーカー)」
よく見るメインタイプ:2w3Sp、7w6So、9w1Sp、9w8Sp
みんな仲良く平和に楽しく!を標語にしてそうな明るい「良い子」。描きやすく動かしやすいタイプのためどの作品にも一人は配置されている印象。
特に集団の和ませ役として使われることが多く、周りは小難しい話してるのに全く理解してない!難しいこと無視して楽しく生きてそう!みたいなキャラで使われていることが多いです。
358「The Solution Master(辣腕家)」
よく見るメインタイプ:3w4So、5w6Sp、5w6So、8w9Sp
いかにも有能そうな右腕。王の懐刀と呼ばれやすいタイプの部下に多いアーキタイプです。
アーキタイプを構成する3タイプがどれも悪役として使われやすいタイプのため、悪役としての適性もなかなかのものがあります。
なぜかトップとしてよりナンバーツーとして迎え入れられることが多い印象のあるタイプです。悪の組織の場合だとだいたい上に378あたりが立っています。
359「The Thinker(思索家)」
よく見るメインタイプ:5w6So、5w6Sp、9w8Sp
タイプ5で見ることが圧倒的に多いタイプ。タイプ9の例もあることにはありますが、あまりにもタイプ5と見分けがつかないために誤診が大量発生する原因になっていたりします。
キャラ属性としては358同様参謀系の頭脳派キャラに多めです。358が自分が表に立って盤面を動かすタイプなら、359は裏から状況をコントロールしようとするタイプ。
368「The Justice Fighter(正義の戦士)」
よく見るメインタイプ:6w5So、6w5Sx、8w7So
タイプ6で見ることが多い印象。学園モノで言うならいじめられっ子を守るために立ち向かう優等生的な印象を与えるタイプです。
不良に多いタイプでもありますが、いわゆる不良が人助けしてめちゃくちゃいい人に見られるタイプのやつです。
268が「いい人そうに見えて実は怖い」なら368は「怖そうに見えるけど実はいい人」。
369「The Mediator(仲介者)」
よく見るメインタイプ:6w5Sp、9w1Sp
どんな集団にも染まれるタイプのキャラに多い印象。そのキャラが所属している集団によってキャラ印象がガラっと変わってきます。
例えばヤンキーモノならヤンキーやってるし、私立のお嬢様学校を舞台にした学園モノなら優等生やってるし、みたいな感じ。おそらく一番タイプに対してキャラの幅が広いです。
378「The Mover Shaker(政財界の有力者)」
よく見るメインタイプ:3w4So、7w8Sx、8w7Sx
リーダーとして引っ張っていくキャラに当てられていることが多いタイプです。
特にタイプ7がメインの場合は周囲を強引に巻き込む陽キャ代表格みたいな感じになりやすいです。テーマパークに行ったら一番ノリノリで全アトラクション制覇~!とかやりそうなタイプ。周りの仲間を自分のやりたいことに巻き込んで、自分は元気いっぱいだけど仲間はみんなグッタリ……なんてのもよく見る光景です。
379「The Ambassador(大使)」
よく見るメインタイプ:3w2So、3w2Sx、7w8So
さわやか系パリピです。明らかに陽キャの世界で生きてて、いかにも陽キャって感じのオーラが出てます。
あと、タイプ3の場合に顕著ですが、SNS(特にインスタグラム)にはまりやすいです。「いいね」をめちゃくちゃ集めようとしたり「いいね」のために映え~!な写真を無理して撮ろうとしたりする人に多いのもこのタイプです。278もハマりやすいですが278とは明らかに目的が違います。ナンパ師に多いアーキタイプでもあります。
458「The Scholar(学者)」
よく見るメインタイプ:4w5Sx、5w4Sx、5w6Sx
アーキタイプ27タイプ中最もダークで政治に興味がない性格とか言われるだけあって、かなりクセ強めです。わりとよく見るタイプは裏世界の住人など太陽の下を堂々と歩けないような背景を持っているような感じのキャラ。
あと、過激派のオタクとかにも多いタイプです。自分が大好きな推しが否定されると自分も否定された気になって暴れるようなキャラがこのタイプだったりします。
459「The Contemplative(隠者)」
よく見るメインタイプ:5w4Sp、5w4Sx
内気なキャラはとりあえずこれでいいや!って感じでとりあえずで選びがちなタイプで、ネット診断でも遊離3タイプのどれかがメインの人のトライタイプ判定ではとりあえずこれにしとけって感じで出てきたりもしますが、ほとんどが誤診で本当にこのタイプの人は意外と少なかったりするタイプです。
ホント、とりあえずで選びがちなタイプなので要注意。メインタイプとしてはタイプ5のキャラがとても多いです。趣味に生きてるようなキャラが多めで、どこかちょっとタイプ4らしい変わった側面が目立っていることが多いです。
全部遊離だからとりあえず引きこもり!みたいなことをしがちなタイプで、確かに引きこもりになっているキャラも少なくはないですが、圧倒的というほどではありません。
468「The Truth Teller(予言者)」
よく見るメインタイプ:4w5Sx、6w7Sx、8w7Sx
タイプ6がメインに来るときとそれ以外で大きく方向性が異なるタイプ。
タイプ6がメインのときはいかにもなザ・恐怖対抗型になります。
それ以外がメインのときはツンデレの代表格タイプになります。ツンデレといえばこのタイプ、みたいなところがあるレベルでツンデレキャラはだいたいこれです。
469「The Seeker(自分探しの旅人)」
よく見るメインタイプ:4w5Sp、6w5Sp、9w1Sp
タイプ4で見ることが多いですが、タイプ6・タイプ9もそこそこいるタイプ。
自分のことで思い悩んでいる自分探しをしている内気なキャラに当てられることが多いです。内面会話が多いためか259の次くらいに無口主人公として使われやすいタイプでもあります。
478「The Messenger(発信者)」
よく見るメインタイプ:4w3Sx、4w5Sx
タイプ4で見ることが多いタイプです。468と並ぶツンデレの代表格。
468よりもややアグレッシブな面が目立つタイプのツンデレです。468がツンとデレが半々くらいならこちらはデレよりツンの方が圧倒的に強かったりします。でもデレるときはデレる。
479「The Gentle Spirit(妖精)」
よく見るメインタイプ:4w3So、7w6So、9w8So
メインタイプについてはわりとバランスよく分布していることが多いですが、やや4と7が多めです。
陰キャが近寄りやすいタイプの優しい系のパリピ。本人明らかに陽キャだけどなぜかオタク趣味を持っていたりして陰キャにも優しかったりするタイプです。(そして相手の陰キャが「あの子めちゃくちゃ陽の世界の人間なのになんでこんな陰キャにも付き合ってくれるんだろ?」とか思ってそうなタイプです。)
たまにナンパ師っぽいキャラもいることにはいますが、379あたりに比べるとやや少なめです。
この中ではタイプ4がメインになっている場合はトライタイプ理論を知らなければタイプがわからない、みたいな方向に行きやすいので、要注意。パっと見はタイプ7にしか見えないけれど個性的だと認めてほしい!みたいなキャラが多いです。
おわりに
キャラ属性はアーキタイプによってある程度方向性が決まっていることがおわかりになったかと思います。
あくまでもあげたものは一例です。参考として使う程度でお願いします。
(実際、タイプあげすぎると逆に混乱するし「よくあるもの」に絞った結果全本能サブタイプ出そろってなかったりしますし……。)

