先日女性向け作品によくあるキャラづけを16 Personalitiesタイプ別にまとめてみました。
今回はその続き。エニアグラムでやってみます。
前提
前回記事「16 Personalities編」の続編です。

混乱防止のために前回記事ではあまりエニアグラムに触れないようにしていました。今回はそのエニアグラムタイプの部分についてを取り上げます。
エニアグラムのタイプは16 Personalitiesのタイプごとにある程度「INTJはこのタイプが多い」みたいな傾向がありますが、やはりちょっと現実や他界隈とは違った傾向が出てきます。
また、これも前の記事と同じですが、この記事でも女性向け作品の定義としては、
男性キャラを中心に展開しているコンテンツ
とします。恋愛要素の有無は問いません。いわゆる「乙女ゲー」以外も含みますし、主人公が女である必要もありません。(一部の腐女子人気が高いジャンプ漫画あたりとはキャラ付けが共通している部分があるような気がしています。)
……あ、そうそう。前回の16 Personalitiesを前提にして話を進めるので、16 Personalitiesがある程度わかる人向けです。
本題行きます
よく見る16 Personalitiesタイプとあわせて解説していきます。
どの界隈でもよく見るやつよりかは女性向け界隈だとこういうことがある、みたいな書き方にしてみました。
タイプ1
よく見るタイプ:ISTJ、ISFJ、ESTJ
真面目系キャラはとりあえずタイプ1にしておく、くらいよく見かける。女性向け作品では他の界隈よりもISFJキャラが分類されている率が高い。総数は他の界隈と同じくらい。
タイプ2
よく見るタイプ:ISFJ、INFJ、ENFJ、ESFJ
世話焼き系キャラはとりあえずタイプ2にしておく、くらいよく見るテッパン構成。女性向け界隈では他の界隈よりもタイプ2の割合がやや多め。
タイプ3
よく見るタイプ:ENTJ、INTJ、ESTJ
上昇志向の生徒会長などに多いタイプ。女性向け関係でENTJが出てくる場合はほとんどがタイプ3。
タイプ4
よく見るタイプ:INFJ、INFP、ISFP、ENFP
「Xのオタク」によくあるタイプのひとつのため、オタクキャラが出てきたらたいていはこのタイプ。女性向け界隈のボリュームゾーンから支持されやすい。
ENFPがタイプ4になる場合はぶっ飛んだ側面が強調される。たまーにENFPがオタクをしていることがある。
タイプ5
よく見るタイプ:INTP、INTJ
だいたいこの2タイプで完結している印象。現実世界ではISTPも多いはずなのだが、ISTPは別のタイプで登場することが多い。
タイプ6
よく見るタイプ:ISTJ、ESTJ、ISFP
タイプ1と見間違えやすい。日本で一番多いタイプであるため、16 Personalitiesのタイプを問わず「普通」であることが強調されていることがある。個性がないことが逆に個性。
(補足:日本人はタイプ6が6割を占めると言われており、タイプ6国家として有名。)
タイプ7
よく見るタイプ:ESTP、ENFP、ENTP、ESFP
メインヒーローによくあるタイプのひとつ。タイプ1の相棒との組み合わせはテッパン。キャラづけとして定番化しているためか、どの作品にも一人はいる。16 Personalities問わず人気が出やすい印象。
最初に登場する作品を引っ張っていくタイプのキャラでタイプ7じゃなかったケースの方が少ないような気がする。
タイプ8
よく見るタイプ:ISTP、ESTP
タイプ8が多いENTJは出てくる場合タイプ3に割り当てられることが多い。結果的にISTPとESTPの専用タイプみたいなことになってしまっている。たまーに別のタイプが紛れていることがあるが、稀。
ただでさえ人数が少ない傾向があるが、女性向け界隈ではほぼESTPの人数と同じ数しかいないと考えていいレベル。
タイプ9
よく見るタイプ:INTP、ISTP、INFP、ISFP
なぜか女性向け界隈の作品の重要ポジションを全部やってしまうタイプ。無口主人公から「作品の顔」までなんでもこなせるため、重要キャラを書き出すとほとんどタイプ9だ!なんてことがたびたび起きる。
「作品の顔」ポジションにいるINTPはたいていはタイプ9で、たまーに5w4が紛れている。アーキタイプは459であることが多い。
おわりに
女性向け界隈特有の傾向として、いわゆる感情センターのタイプであるタイプ2、タイプ3、タイプ4の3タイプの人数が増えがちです。また、タイプ5やタイプ8は他の界隈では見られないような傾向が出ています。
女性向け界隈で作品の顔になっていることが多いのはタイプ9、たまにタイプ5です。このタイプのINTPは女性向け作品のテッパンキャラになりつつあるような気がしています。
というわけで、簡単にですがエニアグラム編でした。今回も個人の感想ですので、あくまでもそういう傾向があるよ、くらいにとらえてください。

