作品の「健全度」と民度に関するお話

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作品そのものにもタイプのような傾向があらわれることがあります。

その結果か、不健全気味の作品があるんです。

今回はそんな作品そのものの健全度に関するお話。また、そんな作品の健全度によって異なる傾向も見受けられるので、紹介させていただきます。

作品の健全度はどのようにして生まれるのか?

ズバリ、登場するキャラの発達の諸段階(成長のレベル)の平均値がそのまま作品の健全度となります

不健全なキャラが多い作品であればあるほど、作品そのものも不健全になっていきます。それがたとえ外側はハイファンタジーだったとしても。

逆に、キャラがどんどん成長してみんな健全になっていくと作品そのものが健全になっていきます。

不健全気味の作品の特徴

不健全気味の作品でわりとよく見る特徴はこちら。

  • ジャンルはSFかダークファンタジー
  • だいたいキャラが闇堕ちする
  • 社会風刺的な要素が含まれている
  • レーティングはCERO-D(17歳以上対象)あたり

だいたいこのあたりです。

1つめと2つめはだいたいどの作品も当てはまっている印象。3つめの社会風刺ですが、たまに行きすぎて問題視されたりスベったりすることも多いです。良くも悪くも「おかしなことやってんな」みたいに見られやすいタイプ。4つめは「必然的にそうなる」みたいなところです。ただ、それでも中学生や高校生がやっていることが多い(流行っていることすらある)なんて特徴があったりも……。特に、基本無料で手を出しやすいソシャゲ。

不健全気味の作品と民度の話

不健全気味のテーマを取り扱っている作品の界隈によくある現象がこちら。

  • Xのオタクの間で大人気だが、一般層は全く知らない。
  • ファン層がちょっとヤバい。みんな何かしらの形で病んでいる。
  • ヤバいファンが行き過ぎた行動をしてたまに社会問題になる。

健全な人は不健全な人を見るとやべーなコイツみたいな感じになって勝手に離れていきます。

病んでいるような人が共感しはじめたりします。

そのため、不健全気味の作品であればあるほど民度が低くなります。闇を扱っている作品であればあるほどなんかこの界隈民度低いなって感じます。

全体的には明るい作風だけどちょっと闇を扱っている部分がある、みたいな場合だと闇を扱っている部分にだけヤバいファンが集中する、なんてこともあります。そして健全な部分についてはファンが少なかったり闇の部分のファンが健全な部分を「面白くない」と叩いているなんてこともあるあるで、場合によっては「闇の部分」に合わせて作品そのものの方針が変わってしまうこともあります。

あと、自分の健全度が健全になりはじめると自然とその界隈から離れていきます。界隈移動が起こるのです。

SNSをやめたりリアルの環境が変わるとたまにある現象で、「今までの自分何やってたんだ?」となるのもあるあるです。

キャラ性格診断をやってる人はちょっと違う?

ただ、キャラクター性格診断をやっている人の場合は少し違います。

よく描けている不健全なキャラはタイプの特徴を理解するときに必ず必要になります。理由はそれぞれのタイプの根幹となっている「囚われ」「根源的恐れ」「根源的欲求」がしっかり表に出てくるから。直接言及されることもあります。

これが健全なキャラだとすでに克服していたりそもそも直面することがなかったりして、あまり表に出てきません。

そのため、「この界隈民度ヤバいなー」とか「あんまり好きじゃないなー」とか思いながら勉強のために不健全気味の作品を読んでいることがあります。

自分がどれだけ健全であったとしても、ガチ病みしていなくても、たとえ好きではなくても、不健全気味の作品には必ず触れる必要があるのです。

タイプにもよりますが、各タイプを理解したいのであれば各タイプの闇堕ちを見るのが手っ取り早いです。よく描けている不健全気味な作品は教科書的な使い方をすることもあります。これは本当。

おわりに

ぶっちゃけ、発達の諸段階が低い、つまり不健全気味の作品のほうが作るのは簡単です。

エニアグラムに詳しい人なら健全キャラよりも描きやすいから。

そのぶん飽きられたりするのも早いと思います。病んでる状態を脱したらその段階で別の作品を読むようになるみたいな現象もありますし。

ただ、キャラクター性格診断をきちんと理解したいのであればこのジャンルの作品には絶対に触れないといけないみたいなところがありますので、その場合は心して飛び込んでください。

心の健康には気をつけてオタクライフをお過ごしください。

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