最近ネットの界隈で流行りつつあるエニアグラム診断。受けてみました!と言っている人を結構見かけます。
ネット上ではやけに多く見かける「タイプ4だった」という人。タイプ4だったよ!という人が多いので完全に影に隠れていますが、タイプ4が結果で出てこなかったけれど本当はタイプ4だよ、という人がちょいちょいいます。
今回はそんな人に向けてのお話。タイプ4が結果で出てないけど本当はタイプ4かもしれない人はどんな結果が出ているのかについてお話させていただきます。
ここに書いてあるタイプが出てきた人でタイプ4の数字もそこそこ高い人は、自分はタイプ4かも?と疑ってみてください。
前提
ネット診断のタイプ4は信じるなという話を以前させていただきました。

今回はその逆で、本当にタイプ4の人はどのタイプに診断されてるんだよって話。
まずはタイプ4の基本情報をおさらい
タイプ4の分類をおさらいします。
センター:感情
ホーナイ分類:遊離
ハーモニクス:反射
分裂先:タイプ2
統合先:タイプ1
タイプ4は「遊離」グループのタイプ5、タイプ9と「反射」グループのタイプ6、タイプ8とは同じような側面を持っています。
この前ネット診断で「タイプ4」が出た人にはタイプ6とタイプ9が多いという話をさせていただきましたが、この原因はタイプ4と同じグループに分類される分類があるためです。
タイプ6はハーモニクスが同じ「反射」グループ。タイプ9も同様で、ホーナイ分類が同じ「遊離」グループです。
タイプ4が判定されやすいタイプについて
ズバリこの4タイプです。
タイプ1、タイプ3、タイプ7、タイプ8
それぞれ理由がありますので、説明していきます。
タイプ1
タイプ1はタイプ4と線でつながっているタイプです。タイプ1は分裂するとタイプ4に、タイプ4は統合するとタイプ1に向かいます。
このケースは本来タイプ4のはずがそのタイプ4要素が不健全なタイプ1の傾向として出てしまっているケースです。
タイプ1への統合に向かいつつあってタイプ1らしい傾向が少しずつ見え始めている人の場合はどのアーキタイプでもちらほらタイプ1と診断される人を見ます。発達の諸段階(成長のレベル)で言うなら段階4くらいの人に多いです。
段階5以下の場合はアーキタイプにタイプ1を持っていてもともとタイプ1っぽい性質があることがほとんど。
本能サブタイプはだいたい自己保存。たまーにセクシャルが混ざっています。
アーキタイプでは先述の通りタイプ1を持っているタイプ、特に145と147あたりに多いです。146はそこまで多くない不思議。
ストイックな完璧主義者で自分の芸術作品に対しては一切の妥協を許さない人、たまに見かけませんか?あのタイプです。
このタイプに関しては線でつながっている関係で成長のレベルが大きく関係しています。そのため、心の状態が違うときに受診するとまた違った結果が出てくる可能性が高いです。時間をおいて診断をもう一回やってみることをおすすめします。
タイプ3
これはソーシャルのタイプ4でウィングがタイプ3に傾きまくっている人がよく出す誤診です。ウィングが5のいわゆる4w5の人ではこの誤診はほぼありません。
どのタイプでもよく見かけますがウィングの傾向が強く出ていて(この界隈では「ウィングが重い」と表現します)ウィングがメインタイプとして、メインタイプがウィングとして出てしまうケースです。そのため、たいてい3w4と誤診され、3w2が出てくることは稀です。(ただし、分裂先の都合で不健全気味の場合は3w2が出てくることもある)
本能サブタイプはたまにセクシャルのタイプ4が混ざっていることもありますが、たいていソーシャルです。
アーキタイプでよく見るのはタイプ1かタイプ5のどちらかひとつ、特にタイプ1を持っている人。ハーモニクスが同じ「合理」のためタイプ1の要素が強くなるとハーモニクス「合理」の要素が強くなるためメインタイプも「合理」じゃないか?という結果につながります。
タイプ7
ホーナイ分類もハーモニクスもタイプ4とは共通点がなく、一見見間違いが起きそうにないタイプに見えます。
ただ、この誤診実は結構多いんです。アーキタイプでタイプ7を持っているタイプ4が誤診されやすく、特に多いのはアーキタイプ479で、たまーに147でも見ます。(後述しますが478はタイプ8と誤診されることが多いです。)
タイプ4といえばネガティブな側面に目を向けやすい特徴がありますが(これはタイプ4が可哀想な自分って実は個性的…!みたいな考えを持ちやすいから)、タイプ7とタイプ9をアーキタイプで持っているとハーモニクス「楽観」の力が強くなってそういう側面から目を背けるようになるんですよね。
タイプ4は自分のネガティブ感情も糧にして芸術へと昇華させていくことが多いですが、これが479だとネガティブ感情に目を向けつつもフタをしてしまうのです。
その結果未来の不安から目を背けて楽しいことを満喫しているタイプ7と同じような行動をとっているように見えるため、タイプ7と誤診されやすいのです。(なぜなら、「タイプ7がよくやる行動」と同じ行動をやっているから。)
アーキタイプ別に少し詳しい解説をしておきます。
まずアーキタイプ479。アーキタイプ479のタイプ4は本当にお前タイプ4かよ!?と言わんばかりのカラッとした陽キャです。内気な芸術家というタイプ4のよくあるイメージしか知らない場合は衝撃を受けると思います。タイプ4の中では一番意識が外に向いているためか、本能サブタイプはたいていはソーシャルです。
アーキタイプ147はさっきも出てきたタイプです。タイプ1とタイプ4が線でつながっているため、まだタイプ4らしい側面が残っています。こちらもタイプ7と誤診される場合は本能サブタイプはたいていはソーシャルです。(もともとソーシャルが多いタイプではありませんが、自己保存・セクシャルの場合はタイプ1と誤診されやすいため結果的にそうなります。)
見分け方は過去やネガティブ感情に目を向けているかどうか。感情センターの時間軸は「過去」なので、「未来」のタイプ7や「現在」のタイプ1・タイプ9よりも「過去」に目を向けています。目を背けようとしているものが未来の不安(タイプ7)なのか過去の自分(タイプ4)なのかでも見分けられます。
2タイプ共通で、「こんな自分でも愛してくれるの?」みたいな発言をすることが多いです(これはどちらかというと本能ソーシャルのタイプ4の特徴ですが、このタイプのタイプ4はほぼソーシャルなのでわりとよく言います)。
タイプ8
アーキタイプにタイプ8を持っているとたまに見る誤診です。タイプ4とタイプ8の区別がつきません!みたいな質問をしている人、わりとよく見かけます。
この誤診の原因はハーモニクスです。どちらもハーモニクスが「反射」のため、反射タイプに当てはまる質問を「はい」にしていると結果的にタイプ8の傾向も「高い」と判断されるため、少し本能に傾くだけで「タイプ8」と出てしまうのです。
なぜか「思考」に傾くことはあまりないので、本当にタイプ4の人がタイプ6と出てくることはほぼないです。これはたぶんタイプ6が「日本人の典型的タイプ」であるためで、「自分は人とは違う!」という意識が強いタイプ4は無意識的に「典型的日本人の特徴」を多く持っているタイプ6を避けようとするためと考えられます。逆はめちゃくちゃ多いですが……。
本能サブタイプですが、たいていはセクシャルです。他のタイプではほぼ見ません。
アーキタイプは468が圧倒的に多いですが、458と478もそこそこ見かけます。アーキタイプでタイプ8を持っていない場合で誤診されることはあまりありません。
タイプ5は?
近々タイプ5編も公開しますが、どちらかというとタイプ5がタイプ4と誤診されることが多いです。
逆はなぜかほとんど見ません。
おわりに
たいていの場合、本当にタイプ4の人はネット診断ではタイプ4とは出てきません。
タイプ4は自分を型に当てはめることを嫌うためか、余計にその傾向が強いです。
自分の闇に気づいていることが多いタイプでもあるため、もしネット診断でタイプ4以外が出ていてタイプ4キャラに共感するとかそういった側面が見えた場合は「自分もタイプ4かも?」と意識してみてください。
