最近ネットの界隈で流行りつつあるエニアグラム診断。
受けてみました報告を見ていると「タイプ4でした!」「タイプ5でした!」という人がとても多いことに気がつくはずです。実際、ネット診断を受けてみてそう診断された経験のある人も多いのではないでしょうか?
今回はそんなタイプ4・タイプ5についてのお話。
ネット診断でタイプ4・タイプ5と診断された人と本当にタイプ4・タイプ5の人はイコールではありません。その理由について説明させていただきます。
ぶっちゃけた結論
ネット診断のタイプ4・タイプ5は90%くらいの確率で誤診です。
タイプ6かタイプ9の可能性が高いので、たとえ興味がなくてもタイプ6とタイプ9の説明も読みましょう。
一体何が起きているのか?
は?せっかく出たタイプいきなり否定しやがって!と思うかもしれませんが、これ本当に多い誤診なんです。
タイプ4・タイプ5に対して失礼じゃね?と思うかもしれませんが、これにはちゃんとエビデンス(根拠)もあります。
日本人はタイプ6国家と言われています。実際、日本人の特徴としてよくあげられるものはタイプ6の特徴と合致していますし、日本人はタイプ6が6割という統計結果も出ています。
それなのに、なんかネットでは「タイプ4」とか「タイプ5」とか言ってる人多くない?
実際、ネットであなたはどのタイプに診断されましたか?と聞いたらタイプ4とタイプ5がぶっちぎりで多いです。そのわりにタイプ6はあまり多くないです。
ネットのそういう母集団に対して統計取ってるんじゃないの?と思うかもしれませんが、それにしても明らかに数がおかしいです。多すぎます。
これ、タイプ4・タイプ5と似た特徴を持っているタイプ6が誤診されている結果なんです。
本当に起きている怖い話
タイプ6なのにタイプ4・タイプ5だと誤診される人、本当に多いんです。その結果どんなことが起きているかというと……
ネット診断でタイプ4・タイプ5の人を集めたワークショップをやったらタイプ6がほとんどだった……
なんてことが起きています。
タイプ6の次にそのへんに誤診されやすいのはタイプ9ですが、「タイプ4・タイプ5の集まり」みたいなところには顔を出してきませんので、そのへんに混ざってくるタイプはタイプ6がほとんどになります。
ちょっと脱線しますがタイプ9が顔を出さない理由を説明しておきます。タイプ9は「どのタイプにも当てはまらん」みたいな悩み抱えがちなので、確定していない場合・誤診の可能性がある場合は「自分のタイプがわからない」と答えることが多いです。そのため特定のタイプ対象の会にはまず参加しないんですよね。ネット診断で出てきたとしても自分がタイプ4・タイプ5だとは信じてないので。
タイプ9の事情も重なって、タイプ4・タイプ5を集めたはずがタイプ6だらけ!みたいな現象が起きてしまうのです。
タイプが確定している本当にタイプ4・タイプ5の人たちが「自分のタイプを学びたい!」と思って参加したはずなのに、なぜかその場にはタイプ6ばかりが集まっていて、気がついたらタイプ6の説明ばかりになっている。
参加費を払っている場合はなんか損した気持ちになるかもしれません。ホラーな話ですが、本当に起きています。怖い怖い。
理由解説
日本人はタイプ6が6割という統計が出ているのに対し、ネット診断ではほとんどがタイプ4・タイプ5になっている。それを前提として読んでください。
まずはタイプ4から
ネット診断で「タイプ4」の人でよくあるのはこんなところ。
タイプ6、本能サブタイプセクシャル(たまに自己保存)
タイプ9、本能サブタイプセクシャル(たまに自己保存)
タイプ5、本能サブタイプ自己保存(たまにセクシャル)
タイプ1、本能サブタイプ自己保存(たまにセクシャル)
ネット診断でタイプ4と出やすいのはこのあたりです。ウィングは両方いますが、4w5と診断される人の方が多めです。
特に「タイプ6、本能セクシャル」に気をつけてください。ウィングはどちらのタイプもいますが、6w7の方が多めです。タイプ6なのにタイプ4と診断で出てくる人はこのタイプであることが多いです。
アーキタイプ別だと、以下の3タイプに分類されている場合は気をつけてください。誤診が多いので。
459:タイプ5、タイプ9も疑ってください
469:タイプ6、タイプ9も疑ってください
468:タイプ6も疑ってください
ちなみに、459は自己保存かセクシャル、469は自己保存、468はセクシャルが多いです。あくまで傾向ですが、参考までに。
タイプ1はこの3タイプとは傾向が違って、すでにアーキタイプでタイプ1を持っていて分裂しかかっている場合はタイプ4の傾向が表に出やすいためタイプ4と誤診されます。誤診というよりかは精神的な状態の影響を受けて分裂先のタイプが出てしまっているだけなので、時間をおいて心が安定したときに受け直してみてください。本当にタイプ1ならおそらくタイプ1が出てくるかタイプ1が強くなると思うので……。
次はタイプ5
ネット診断でタイプ5と出てくる人でよくあるのはこんなところ。
メインがタイプ6、ウィングが5(本能サブタイプは問わない)
タイプ9、ほぼ自己保存でたまにソーシャル・セクシャル
タイプ8、たいていはソーシャルか自己保存(分裂しているとたまに出てくる)
圧倒的に多いのは5w6の裏返しのタイプである6w5が誤診されるケースです。
もともと裏返しになっているタイプはウィングが重いと判断がつかなくなることがありますが、その影響をモロに受けてウィングが表として出てくることがあります。
タイプ8が誤診されているケースなんかもありますが、これは不健全気味で分裂しているとよくある現象。タイプ8の分裂先がタイプ5であるためで、ウィングはどちらもよく見かけます。
タイプ5の誤診はウィングによって大きく方向性が違います。ウィングも診断できるサイトの場合はまずはウィングに注目してください。
5w6が出てきたらとりあえず6w5の可能性もあるかも?と疑ってください。5w4が出てきた場合はアーキタイプを見た上でどの誤診かを判断しますが、タイプ6というよりかはタイプ8・タイプ9が誤診されているケースが多めです。
アーキタイプ別だとこのへんに注意。ちなみに、6w5かも?というのは診断結果が5w6であればどのタイプでも起こりうるので、割愛しています。
459:タイプ9も疑ってください(タイプ4が誤診されるケースは稀です)
358:タイプ8も疑ってください、そのうえでタイプ9も疑ってください(アーキタイプ359の可能性があります)
359:タイプ9も疑ってください、そのうえでタイプ8も疑ってください(アーキタイプ358の可能性があります)
ちなみに、どのタイプも自己保存が多いです。次点がソーシャル。
おわりに
本当にタイプ4・タイプ5の人がネット診断でもタイプ4・タイプ5が出ていることはほとんどないと言って問題ありません。それくらい誤診が多いので。
この2タイプが出てきたらまずは違うタイプかも?と疑ってください。
逆に本当にタイプ4・タイプ5の人が誤診されやすいタイプもあります。こちらについては後日記事にします。→書きました。こちらをどうぞ。
……あ、そうそう。別の記事では他によくある誤診のパターンもまとめていますので、誤診かな?と思った人は参考にしてみてください。


