お誕生日おめでとう!
現実世界では生まれた日「そのもの」を祝うのが一般的です。
ただ、占星術の世界では一味違います。今回はそんな西洋占星術的な意味での誕生日「ソーラーリターン」について紹介します。
ソーラーリターンとは
「生まれたときに太陽があった場所と同じ場所に太陽が来る日」のことです。「太陽」が「同じ場所に戻ってくる」から「Solar Return(直訳=太陽が戻る)」。
もちろん、「生まれたときと同じ場所に同じ惑星が来る日」は他の惑星にもあります。西洋占星術界隈では特に「ジュピターリターン(12年に1度の幸運期)」、「サターンリターン(だいたい28歳くらい)」などが有名です。
ソーラーリターンの実例
ソーラーリターンのわかりやすい例を紹介します。
日本の祝日に「春分の日」があります。この日は「太陽が魚座から牡羊座に入る日」です。つまり、牡羊座0度0分生まれの人のソーラーリターン。
2024年は3月20日でしたが、3月21日の年もありませんか?
3月20日生まれで太陽が牡羊座0度0分の人のソーラーリターンは、春分の日が3月21日の場合3月21日になります。誕生日は3月20日でもソーラーリターンは3月21日になるのです。
ソーラーリターンは「太陽が同じ度数に来る日」のこと。年によって微妙に異なっているため、この例のようにソーラーリターンが必ず誕生日であるとは限らないのです。
ソーラーリターンの求め方
自分のホロスコープのネイタルチャートにある「太陽」。この度数がポイントになります。
太陽が同じ度数に来る時間を求めてあげればいい。だいたい誕生日と同じ日か、前後1日あたりになります。
上記の記事で紹介させていた日本語4サイトだと、GoisuNetの「太陽回帰図」で求められます。

誕生日と出生時間と生まれた場所を指定して、見たい年を指定すると表示されます。
ソーラーリターンの使い方
ソーラーリターンはその年1年の運勢を見るのに使われます。「今年のあなたはこんなことが起きますよ」といったことを教えてくれるチャートです。
例えば牡羊座の0度0分の場合は「春分図」などとして占いサイトでよく取り上げられています。春分は占星術的な「1年のはじまり」ですから、春分図は1年の運勢を占うときに便利です。
春分が近くなるともうすぐ春分の日ですね!今年1年の運勢はこんな感じです!といった感じで占いサイトがこぞってチャート(春分図)を出しまくる理由でもあります。
ソーラーリターンについて気になるならまずは「春分図」を見てみることをおすすめします。数年分見てみるとわかりますが、本当に年によって違うので。
おわりに
生まれた日そのものを祝う誕生日も悪くない。ですがせっかく西洋占星術に興味があるならソーラーリターン(太陽回帰図)も見てみませんか?
日本のサイトでは調べられる場所が少ないですが、紹介させていただきました。


