西洋占星術における出生時間の重要性について

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出生地のほうはわからなくても意外となんとかなりますが、出生時間の方はどうにもならないことが多いです。

そんな「出生時間の重要性」について。

出生時間によって意味がガラっと変わってくる人がいます。今回はそのパターンについて紹介させていただきます。

出生時間がわからないと、天体のサインがわからない人がいる

一番わかりやすいのは「太陽星座のかわりめ」に生まれた人です。

テレビ番組や雑誌で星占いを見ていて、自分の誕生日が「魚座」のときがあったり「牡羊座」のときがあったりする人はいませんか?その人たちが該当します。

一番わかりやすいので、春分の日を例にさせていただきます。春分の日は「魚座から牡羊座にうつりかわる日」、つまり春分の日生まれには魚座の人と牡羊座の人がいます。

例えば2024年の春分の日は3月20日でした。「いつ牡羊座0度0分になったの?」その答えは「12時6分」。

つまり12時6分より前に生まれた人は魚座生まれで、12時6分より後に生まれた人は牡羊座生まれです。

この日に生まれた人の場合、出生時間がわからない場合は魚座なのか牡羊座なのかがわからないのです。

人によってはほかの天体に影響が出ることも

誕生日によってはほかの天体のかわりめになっている人もいます。それは世代天体でもあります。

2024年は冥王星水瓶座入りで風の時代が来るー!と西洋占星術界隈では大騒ぎでしたが、もしこのかわりめの日に生まれていた場合、「冥王星山羊座」なのか「冥王星水瓶座」なのかがわからないという事態になります。自分は前の世代なの?後ろの世代なの?状態です。

世代天体は自分が世代から受ける影響を示しますから、ある意味個人天体よりも運命を左右するケースに発展することもあります。

たとえかわりめの日ではなかったとしても

いや、自分そんな日じゃないし!と思っていても無関係ではありません。

出生時間がわからないことで一番影響を受けるのは「月」です。

「月」は約3日で1つサイン(星座)が変わります。0時直後の生まれと23時59分の生まれではどこに月があるかが大きく変わるため、出生時間がわからないと月に関する占いが何もできなくなります。

たとえ月のサインが一日ずっと同じの日の生まれでも、0時直後の生まれと23時59分の生まれではアスペクトが大きく異なるのです。

これに関しては一度自分で出してみるとよくわかると思います。

英語が読めない人は「ホロスコープを無料で作成!」あたりを使って0時と23時59分のチャートを出してみてください。注目すべきは月の位置です。

英語を読める人は「Astro Seek」で「出生時間不明」にチェックを入れてチャートを出してみてください。アスペクトは12時のもので表示されますが、「0時のときの月」と「12時のときの月」と「23時59分の月」の位置が表示されます。

0時と23時59分では月の位置が全然違う!というのがよくわかるかと思います。

ネットのホロスコープ出力、特に占い師が個人で運営しているようなサイトでは「出生時間不明」を選択するととりあえず12時で計算したものをベースにしたデータが表示されます。

本当はその星座じゃないのにその星座のようにふるまってしまう、その星座の性質に引っ張られるみたいなことが起きます。ネットの性格診断のあるあるですが、西洋占星術でも似たようなことが起こります。

具体例を出します。「2024年3月20日の21時0分」に生まれた人がいたとしましょう。この人の太陽は牡羊座です。この人が「出生時間不明」で占ってしまうととりあえず12時でチャートが出されてしまうため魚座として扱われることになります。

つまり、ネット診断の説明文が全部ハズれている状態になるわけですね。その全部ハズれている説明を信じてしまったらどうなるかは想像に難くないでしょう。

おわりに

出生時間が重要な理由は0時直後の生まれと23時59分の生まれでは天体の位置が大きく異なるからです。

たとえ同じ日に生まれていたとしても、全く同じ時間でなければ惑星のつながりが違ってくるので、ホロスコープのネイタルチャートを作るときは出生時間が重要になるのです。

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