西洋占星術ではじめにやることは「出生図(ネイタルチャート)の出力」です。
一度出してみようと思った方は痛感したかと思いますが、
「ホロスコープ作成サイトがいっぱいあるけどどれがいいのかわからない」
「別のサイトで出したら全然違う結果が出てきた、どっちが正しいのかわからない」
といったことが多いと思います。
この記事では主要なホロスコープが出力できるサイトを日本・海外含めてまるっと紹介します。
※チャートを出力して画像保存ができないため、占い師個人のサイトは紹介しておりません。
つべこべ言わずおすすめを教えてほしい人向け情報(初心者向け)
ヘタに上級者向けサイトにいきなり手を出すと「なんだよすげー難しいじゃねーか!」となって投げる可能性が高いので、最初はシンプルなものからはじめることをおすすめします。
最初のチャートは「ホロスコープを無料で作成!」がおすすめです。項目が絞られている分シンプルで読みやすいですし、混乱する要素が少ないのでまずはここからはじめましょう。
物足りなくなったら「ARI 占星学総合研究所」「Astro Seek」あたりにステップアップするのがおすすめですが、たいていはこのレベルになると出したいものに合わせて使うチャートを選ぶ段階に到達しているかと思います。
出したい項目別おすすめチャート(中級者以上向け)
「ホロスコープを無料で作成!」のチャートで読める項目はマスターしたよ!もしくはすでに出したい項目があるよ!という人向けのおすすめチャートを作成しました。
初心者は読み飛ばすことを推奨します。なんか小難しいこと書いてんなって思うくらいでいいです。きっといつか理解できる日が来るので。
中級者以上の人はたいていは海外サイトのお世話になっています。このレベルで海外サイトを使えるだけの知識があるなら海外サイトを使った方がいいです。
すでに会員登録済みなら:Astrodienst(だいたいなんでも出せて日本語対応済み)
英語が読めるなら:Astro Seek(日本語対応はしていないがなんでも出せる)
海外サイト2つの中だとこんな感じ。
海外サイト使えないよ!という人向けに日本サイトのオススメも用意しました。
マイナーアスペクト、小惑星、ノード、別のハウスのチャートを出したいなら:ARI 占星学総合研究所
ドラコニックチャート、ソーラーリターン、サビアンシンボルを出したいなら:GoisuNet
※GoisuNetはノードも出せますがノードだけならARIの方がオススメ。
日本サイトは出せるものが限られているので、出せるものに応じてサイトを選んでいく形となります。
ここからそれぞれのサイトの特徴を紹介していきます。
評価ポイント
10天体・ハウスあたりまではどのチャートでも出せます。ここではチャートごとに性能の差が出やすい「中級者・上級者向け項目」を一覧にしてみました。
| 分数表示 | 分数の最大が60か100か、「60」のサイトがおすすめ |
| アスペクト表 | アスペクトが対戦表みたいな形式で表示されるかどうか |
| マイナーアスペクト | 150度、72度など「メジャーアスペクト以外」を出力可能かどうか |
| 小惑星 | 10天体以外の小惑星を出力可能かどうか |
| ノード | ノースノード(ドラゴンヘッド)を出力可能かどうか |
| ハウスシステム | ハウスシステムを選択可能かどうか |
○が多いほど高性能だが上級者向け、×が多いほど機能を削減したシンプル系です。
各項目の意味は初心者はわからなくてもOK。上級者がこれ出したいな~というときの目安用です。
出したい項目が決まっている上級者は出せる項目を見てサイトを選ぶのがおすすめです。見ればわかりますが高性能なものはどれも海外サイトなので、英語に抵抗がなければ海外サイトを使っておくと間違いがないです。
日本サイト編
日本語で開発されたサイトです。最大の利点は日本語で利用できること。
一部なぜか英語表記のものがあったりもするので英語が苦手な人は要注意。
【シンプルイズベスト初心者向け】ホロスコープを無料で作成!

とてもシンプルでわかりやすいがその分出せる項目は最低限。中・上級者が喜んで読みそうなややこしい要素は徹底的にオミットされている印象で、混乱する要素が少ないため初心者がとっつきやすいチャート。この中では一番初心者向け……というか、初心者はこのチャートからはじめることを強く推奨。
| 分数表示 | 60 |
| アスペクト表 | ○ |
| マイナーアスペクト | × |
| 小惑星 | × |
| ノード | × |
| ハウスシステム | プラシーダス固定 |
オススメポイント:とにかく見やすい&シンプルで使いやすくわかりやすい。チャートの下に説明書きも出るのでわからなくなっても安心。動作も軽く情報入力後すぐに結果が出る。
注意ポイント:10天体の位置しか出せないため小惑星やノード軸を知りたい場合は他サイトとの併用が必須。ハウスがプラシーダス固定のため高緯度地域出身者には向かない。
【変わったチャートを出してみたい人向け】GoisuNet

シンプル系チャートの少し高性能にしてみた版。ただし諸事情により完全上位互換とは言えない。一般的なネイタルチャート(出生図)の出力以外のコンテンツが充実しており、珍しいチャートが出力できる。ドラコニックチャートやソーラーリターンチャートを出力することができるのは日本サイトではここだけ。
| 分数表示 | 100 |
| アスペクト表 | × |
| マイナーアスペクト | × |
| 小惑星 | × |
| ノード | Trueのみ |
| ハウスシステム | プラシーダスのみ |
オススメポイント:全体的にレイアウトすっきりでまとまりがよい。シンプルなサイトながらノード軸が表示される。
注意ポイント:アスペクト表示に難があり、アスペクト表なしの上に色が他のサイトとは逆。
【ステップアップしたい中級者向け】ARI 占星学総合研究所
日本サイトでは珍しいくらい高性能だが、初心者がいきなり使うと混乱する要素がある。ある程度勉強して十天体以外も読んでみたくなった中級者向け。
| 分数表示 | 100 |
| アスペクト表 | ○ |
| マイナーアスペクト | ○(オプション設定必須) |
| 小惑星 | キロンと四大小惑星(オプション設定必須) |
| ノード | Trueのみ |
| ハウスシステム | 5種から選択 |
オススメポイント:オプションが豊富で小惑星も手軽に出せる。PCであればマウスオーバーで簡単な解説が出る。
注意ポイント:ハウスシステムの初期設定が「コッホ」のためよくわからず使うと混乱する(たいていは「プラシーダス」に設定されていますし、日本の緯度ではプラシーダスが主流です)。色が属性ではなく宮で分けられている。
【海外サイトデビュー前の入門にオススメ】My Astro Chart
他のサイトと異なり強いアスペクトが一目でわかるため愛用している人も多い。若干クセが強いチャートのため慣れるまでが大変でやや上級者向け。アスペクト表示以外はAstrodienstに最も近いため、このサイトのチャートが読めるなら海外サイトに手を出してもいいかも。
| 分数表示 | 60 |
| アスペクト表 | × |
| マイナーアスペクト | ○ |
| 小惑星 | キロンのみ |
| ノード | Trueのみ |
| ハウスシステム | プラシーダス、イコールの2種から選択 |
オススメポイント:チャートに対して惑星が大きめのため位置が読みやすい。日本サイトながら海外サイト風のチャートを出力できる。
注意ポイント:チャート情報入力画面とアスペクトの表示が独特で慣れるまでが大変。ホロスコープ内にアスペクトが表示されない。他サイトと比較し地星座と風星座の色が逆転しているため色だけで判断すると逆に読む危険性あり。日本のサイトだがチャートの表記がほぼ英語のため英語読解力が必須。
海外サイト編
海外で開発されたサイトです。便宜上海外サイトの日本語版もこちらに入れています。
日本サイトより高性能なものが多いが、その一方で項目が多すぎて初心者は混乱する可能性も。ある程度慣れてきた人向けです。
【日本サイトでは物足りない上級者向け】Astrodienst
よく書籍にも使われている定番サイト。サイトや表記のクセが強い上に無料だと何かと制限が多いが、出せる項目も多く独自コンテンツもあるため上級者が愛用している。総じて日本のサイトでは物足りない人向け。
| 分数表示 | 60 |
| アスペクト表 | ○ |
| マイナーアスペクト | ○ |
| 小惑星 | ○(オプション設定必須) |
| ノード | True(Meanはオプション設定で変更必須) |
| ハウスシステム | 選択可 |
オススメポイント:おそらく世界で最もメジャーなサイトなので使っている人が多い。機能が豊富。
注意ポイント:ユーザー登録必須。全部が日本語化されておらず一部コンテンツは英語のみ。若干サイトが重い上に、高性能であるがゆえに入力ステップが多い。
【英語に抵抗がない中級者向け】Astro Seek

海外特に英語圏で愛好家が多いサイトで、海外セレブの出生時間データベースが充実している。シンプルながらだいたい何でも出せる万能性がウリ。日本のサイトでは物足りないがAstrodienstは難しすぎる人にオススメ。
| 分数表示 | 60 |
| アスペクト表 | ○ |
| マイナーアスペクト | ○(オプション設定必須) |
| 小惑星 | キロンのみ、「小惑星出力チャート」が別に用意されている |
| ノード | Mean(Trueはオプション設定で変更必須) |
| ハウスシステム | 選択可 |
オススメポイント:出力画像がわかりやすい。表示を自由にカスタマイズできる。
注意ポイント:英語のみ対応で日本語版がないため、英語アレルギーの人は要注意。チャート自体は記号で表記されているためMy Astro Chartのチャートが読めるなら大丈夫。
おわりに
インターネットのホロスコープ出力サイトはどれも一長一短です。
自分が出したい項目や目的に合わせて使い分けましょう!
