西洋占星術を創作で使っている例を紹介していきます。
今回はおそらく代表例であろうもの、「ネイタルチャート擬人化(以下「ネイタル擬人化」と表記)」について。
「ネイタル擬人化」とひとことで言っても人によってパターンはさまざま。いろいろなパターンについて紹介させていただきます。
そもそもネイタル擬人化ってなんなんだって話
ネイタルチャートの惑星を人に見立ててキャラ化する創作のことです。
「ネイタルチャート擬人化」ですが、「ネイタル擬人化」、さらに略して「ネイ擬」と呼ばれることも。また、「ネイタルチャート=ホロスコープ」と覚えている人もいるため「ホロスコープ擬人化」、略して「ホロ擬」と呼ばれたりもします。
作り方さえ同じであればネイタルチャートである必要はなく、特定の日に対して擬人化をしてもいいわけです。特定の記念日でもいい、それこそ自分の好きなキャラクターの誕生日であっても……。この場合は「ネイタルチャート」ではないため「ホロスコープ擬人化」、つまり「ホロ擬」が正しい表現となります。
「ホロ擬」は「ネイ擬」をより広い対象で見た言い方と言えるでしょう。
……まぁだいたい「ネイタルチャート擬人化」も「ネイタル擬人化」も「ネイ擬」も「ホロスコープ擬人化」も「ホロ擬」も同じ意味で使われていることがほとんどです。ただし「ホロスコープ」と書かれている場合は作った人のネイタルチャートではなく違うもので作っている可能性があるため要注意です。
星座中心でキャラを作る場合
12星座でキャラを作っている人に多いパターンです。
天体のある星座だけキャラ化しているケース、12星座全部についてキャラを作って自分のホロスコープに当てはめているケース、などなど。
すでに12星座キャラを持っていて、その星座キャラたちが自分のホロスコープだとどう動いているかな?といった視点で作られていることが多いです。
ただしインターセプトのハウスがある場合やオーバーロード(ステリウム)があるハウスが多い場合作りにくいといった欠点も。こうなる原因は「特定の星座が明らかに弱かったり」「特定の星座が強調されていたりする」からなので、その人の個性ととらえましょう。
サビアンシンボルとかに手を出さなくても作れるためお手軽に楽しみたい人にオススメ!
天体中心でキャラを作る場合
ネイタル擬人化をイチからはじめる人に多いパターンです。
10天体につきそれぞれ1人ずつキャラを作ります(人によっては小惑星とかやる人もいます)。合計で10人のキャラを作る方法です。
ただ、たいていは同じ星座に複数の天体が入ることになります。キャラづけのためにサビアンシンボル度数まで書いてあるケースが多いです。
特にとても近い距離にありサビアンシンボルが同じであるケースはキャラづけが難しくなることがあるので要注意(このパターンの場合双子にしている方が多い印象です)。似たパターンで2つの天体がアスペクトの0度(コンジャンクション)を形成している場合も要注意。
また、世代天体(木星より遠い星のこと)のキャラづけがやや難しいので要注意。近い世代の人だと同じような度数にあることが多いため、似たようなキャラになっているケースもよく見かけます。
こちらはよりホロスコープを掘り下げたい中級者以上向けです。ただ、ある程度ホロスコープを読める人であればこちらの方がやりやすいと思います。
ネイタル擬人化での注意点
自分のホロスコープをベースにする場合必然的にホロスコープの情報を公開することになるため、かなりの高確率で生年月日がバレます。特にサビアンシンボルを記載する場合はバレやすくなるので要注意です。
どこまで公開したらバレるんだよって話はこちらの記事で。
おわりに
「ネイタル擬人化」とひとことで言ってもかなりバリエーションがあることがおわかりになったかと思います。
ベースにしているものについてはある程度決まっているだけで、こうしなさいといった決まった定義はありません。自分が好きなようにやればいいと思います。



