西洋占星術創作の代表格と思われるホロスコープ(ネイタルチャート)擬人化。今回は星座中心でキャラを作っていく方法を紹介させていただきます。
※擬人化するチャートがネイタルチャートとは限らないため、この記事では「ホロスコープ擬人化」とさせていただきます。
前提
そもそもネイタル擬人化ってなんなんだって話は過去記事をご参照ください。
手元に出生時間がわかっているネイタルチャートがあることを前提としています。手元にあなたの擬人化したいチャートを用意してください。
また、この記事ではサインを「星座」と記載しています。
手順1:ハウスの星座をチェック
まずは12ハウスの星座をチェックします。
1ハウス牡羊座、2ハウス牡牛座、みたいに書かれているアレです。
1-1:1ハウスのはじまり(アセンダント)の星座をチェック
まず確認すべきは1ハウスのはじまり、アセンダント(ASC)です。
この星座のキャラがあなたの顔になります。
1-2:4、7、10ハウスについてもチェック
4ハウスのはじまりをIC、7ハウスのはじまりをディセンダント(DSC)、10ハウスのはじまりをMCと言います。
このポイントはわりと重要視されているので、どの星座になっているかは確認してください。
1-3:12星座全部ないんだけど!?って人へ
あなたが擬人化しようとしているホロスコープでは12ハウスに対して12星座全部ありますか?それともない星座がありますか?
日本国内の場合12星座全部ある人だけではなく10星座しかないよって人や8星座しかないよって人がいます。
12星座全部あるよって人はこの項目は読み飛ばしてくれていいです。手順2に進んでください。
12星座全部なかったよって人。具体的には
1ハウス牡羊座、2ハウス双子座、3ハウス双子座、4ハウス蟹座、……
といった感じになっている人。
(この例の場合「牡牛座」が飛んでいて「双子座」が2回出てきています。)
この場合「1ハウス」はかなり広いハウスで、牡牛座がすっぽり入り込んでいます。1ハウスを「インターセプトのハウス」と呼びます。名前が出てこなくなっている牡牛座を「1ハウスに牡牛座がインターセプトされている」と言うこともあります。
また、2ハウスと3ハウスはどちらも「双子座」と書かれています。この場合2ハウスは1ハウスとは逆に狭めです。2ハウスが双子座にすっぽり入り込んでいる形になっています。この双子座のことを「ダブルハウス」と呼びます。
擬人化する場合インターセプトの星座は表に出てきづらくなっている、ダブルハウスの星座は強くなっているor複数の要素を持っている、とでもとらえておけば大丈夫です。
ちなみに、ハウスは反対側にあるハウスと同じ大きさになります。さっきの例だと、7ハウスは天秤座で蠍座がインターセプトされていて、8ハウスと9ハウスはともに射手座になります。
手順2:天体のある星座をチェック
ハウスの確認が終わったところで、次に天体の星座をチェックしていきます。
たいていは複数の天体が固まって存在している星座があるはずです。どの星座に何個天体があってどの天体が入っているかを確かめます。また、12ハウスに対して10天体なので、誰にも必ず天体がないハウスがあります。
天体がないハウスはそこまで強調されていると考えなくていいです。そのぶん複数天体が入っている星座は強調されていると考えていいです。目安はだいたい3個くらい。特に個人天体(火星までの5天体のこと)が集中している星座はあなたの特徴として強く表に出てくる星座になるので、もし該当している場合はその星座のことを気にかけてあげてください。
太陽はなじみがあると思いますが、他の星座はこんなとこにあったんかい!とかなるケースがちょいちょいあります。インターセプトされているハウスがある場合はインターセプトされている星座に天体がある?ない?にも注目してください。
手順3:いざキャラ化してみよう!
手順1、手順2でキャラ化の準備は整いました。ここから実際にキャラ化していきます。
3-1:天体がある星座をキャラ化する
まずは天体のある星座から。12星座占いでなじみが深い太陽だけではなく、他の天体がある星座についてもキャラ化していきます。
その星座の特徴は?
例えば蟹座なら「身内を守るお母さん」、山羊座なら「伝統を大事にする古風なリーダー」など。
ハウスや天体が違っても各星座大まかな方向性は同じです。星座の特徴をキャラに落とし込みましょう。
そのハウスの特徴は?
例えば5ハウスなら「芸術家」、9ハウスなら「海外志向の学者」など。
どの星座であったとしても各ハウスごとにあらわしているものごとは同じです。
12星座それぞれ1ハウスずつのチャートであればシンプルにキャラづけができます。インターセプトやダブルハウスがある場合注意が必要です。
その星座にある天体は何で、何個ある?
蟹座に太陽と水星、双子座に金星がある。といった形でチェックしていきます。同じ星座だけどハウスが違う場合はそのへんも要チェックです。
例:太陽と水星は同じ蟹座だが太陽は5ハウスで水星は6ハウス、など
組み合わせてみましょう
星座、ハウス、天体を組み合わせて「星座」を擬人化したキャラクターを作ります。
星座がベースのため大まかなキャラは同じです。ですが、何をしているか?どんな要素を持っているか?はハウスや天体による部分が大きいのでひとりひとり微妙に違ったキャラができあがります。
3-2:天体がない星座もキャラ化する(オプション)
たまにやってる人がいる、程度なのでオプションで。
ハウスや星座の特徴だけでキャラを作ります。作り方自体はほぼ同じなので説明は割愛。
3-3:キャラごとの力関係を考える
チャートがどの星座の影響を強く受けているか?はそのままキャラごとの力関係になります。
強くなりやすい条件は1ハウスの星座(アセンダント)、複数の天体がある星座(特に個人天体がある場合)、ダブルハウス、など。逆に弱くなりやすいのは天体のない星座、インターセプト、など。
このあたりをキャラ同士の人間関係に取り入れていきます。
どの星座も平均的でぱっと見強い星座がわかりづらい場合におすすめの2つの考え方がありますので、紹介します。
ひとつは「太陽と月は特別である」という考え方。これはおそらくピンとくる人も多いのではないかと思います。12星座占いはだいたい太陽星座だし、太陽星座の次に聞くのは月星座だと思います。最近は女性向け雑誌などで月星座が取り上げられる機会も増えてきましたし。
もうひとつはアスペクトを考えるときによく使われるものですが「遠くにある天体が近くにある天体に影響を及ぼす」という考え方です。特に天体にアスペクトがある場合におすすめです。
おわりに
星座ごとにキャラを作っている人は「星座の特徴のキャラ」を持っている状態のため、このやり方の方が作りやすいと思います。すでにベースになるキャラがいるため、あとはどんなことをしている人かについての設定を決めてやるだけで完成します。
こちらの方法は星座ベースなのでイメージしやすい、天体が集中している場合などはキャラ数が少なくて済む、といった利点があります。興味がある人はやってみてください。

