キャラの闇堕ちの作り方に続いて、各タイプ別の闇堕ちあるあるをまとめてみました。
わりと生々しい話をぶっちゃけてますので、ちょっと閲覧注意な気がします。
※当記事はあくまでも「キャラクターとしてよくある傾向」をまとめたものであり、特定キャラクターについて記載したものではございません。あと、この記事の内容を現実世界の人間には絶対に使わないでください。というか、このレベルに至っている人間に心当たりがある場合は早急に精神科に連れて行くことをおすすめいたします。
前提
闇堕ちのしくみについては過去記事でやってますので、そちらを参照してください。
というわけでここからタイプ別のよくある闇堕ちについて説明していきます。
よく闇堕ちに使われるのは囚われと分裂先なので、そのあたりも一緒につけておきます。
……あ、そうそう。タイプによってボリュームにだいぶ差がありますが、それだけよく見るタイプとそうでないタイプの差が激しいということです。よく見るタイプはかなり長めになっているというだけですので、タイプ差別ではありません。
(不思議な話ですが、闇堕ちしやすいタイプ・闇堕ちしたときに動かしやすいタイプってのがあるんですよ……。このへんはこのあと解説していきます。)
タイプ1
囚われ:怒り
分裂先:タイプ4
自分は絶対に正しい!と信じ込んだ結果闇堕ちしていくことが多いタイプ。自分が正しくて他は間違っているとして、自分の基準で正しくないと判断したものを粛清しまくります。わりと人殺しとかもあっさりやってのけます。最終的に「自分は正しくない」とわかった瞬間にさらに闇堕ちします(ここで段階9まで至るケースがあるため、タイプ1では段階9をよく見かける)。
タイプ1は圧倒的な描きやすさを誇りますが、闇堕ちでもそれは同じで全9タイプ中もっとも描きやすい闇堕ちです。経緯はともあれわりとパターン化されているのでとりあえずパターンに従っておけばそれっぽいものができあがる側面があります。事実、このタイプの闇堕ちは片手で数えられないくらいの人数見てます。
しっかりと作り込まれたタイプ1の闇堕ちには「なんかよくわからんけどこのキャラの描写すげえ」と思わせる迫力のようなものがあります。そのような迫力が出ているレベルの闇堕ちを見せるタイプ1が出てくる作品はタイプ1の闇堕ちをきっかけにして流行ることが多いのも特徴的です。(ただそのレベルに至るには相当なクオリティが求められますので、逆に大変です。安易に逃げ込むための選択肢ではありません。)
タイプ2
囚われ:プライド(傲慢)
分裂先:タイプ8
ヤンデレに多いのがこのタイプ。自分の手元に人をとどめようとして、人にお世話して「貸し」を作って何かを与えてもらおうとします。実際に人助けをしているものはまだマシで、相手が必要としていないのに勝手に人助け(?)をして一方的に「貸し」を押し付けてくるタイプもいます。後者の方がヤバい。自分が何かを与えられたいがために人を助けるループにはまっていることが多く、場合によってはストーカー事件を起こすことも。
また、分裂先のタイプ8の影響もあってか、強硬手段に出やすいという特徴があります。力ずくで愛(?)を奪い取ろうとする不健全なタイプ2もちらほらいます。ただ、それでもタイプ1みたいな流血沙汰になることはあまりありません。あることにはありますが、タイプ1より圧倒的に少ないです。いや、タイプ1が多すぎるだけか……?
タイプ2の別名は「助ける人」だしたとえ不健全になっても人助けをしていることも多いのですが、何か(たいていは「愛」だと自分がみなしているもの)を与えてもらおうとしているというところがミソ。人助けはしているしいい人なんだけどなんかこの人裏がありそうでちょっと怖いな……みたいな状態にあるのが段階5で、ここから実際に怖い人になっていくのがタイプ2の闇堕ちです。
タイプ2キャラ特有の現象として、味方キャラがショックを受けて闇堕ちするというよりかは最初から闇堕ちしている状態で悪役キャラとして君臨していることの方が多い、というかほとんどです。そのせいか闇堕ちの動機が軽いことが多く、「ただ愛されたいだけだった」くらいのものだったりすることが多いのも特徴的です。
これはタイプ2にだけ見られる傾向で、おそらく味方キャラの場合はショックを受けてもまわりの人が助けてくれるため闇堕ちにまで至らないことが多いのではないかと思います。健全なタイプ2にはそれだけの人望があるので。(他のタイプの場合は味方キャラと悪役キャラの比率は半々くらいです。悪役キャラにガッツリ偏っているのはタイプ2くらいです。)
タイプ3
囚われ:欺き
分裂先:タイプ9
闇堕ちを起こさせない方が悪役ムーブや裏切者ポジションをやらせやすい側面があるため、闇堕ちを見かける頻度はそこまで高くありません。特にソーシャル優位だったり3w4だったりすると通常の段階であったとしても自分の手柄のためなら人を蹴落としてもケロリとしているようなタイプになりやすいので、闇堕ちに至るまでに粛清されます。(余談ですが、そういう側面があるせいでタイプ3キャラは人によって好き嫌いがはっきり割れやすいです。)
そんなタイプ3の闇堕ちですが、何もしなくなります。特に一緒に分裂を起こしている場合はとてもわかりやすいです(本当に文字通りパタッと止まります)。あれほど実績のためにワーカーホリック気味に動きまくってた人が、突然動かなくなります。突然思考停止します。
たまにタイプ2の闇堕ちと区別がつかなくなるときがありますが、力ずくなのか何もしないのかで判断することができます。前者ならタイプ2で後者ならタイプ3です。
タイプ4
囚われ:嫉妬
分裂先:タイプ2
分裂先の影響を受けやすい闇堕ちで、タイプ2の闇堕ちと共通点が多いです。特に4w3の場合によく見る印象。
嫉妬の対象に対して何が何でも自分が優れていると認めさせようとします。特に自分の作品や才能を採点されるような環境では何が何でも相手に勝とうとしたりすることも。ファンタジーものであればこの傾向はそのままバトルに勝とうとする傾向として出ます。
タイプ2と大きく異なるのは、誰か自分を助けてくれないかな(チラッ)みたいなところがあるところと、自分が闇堕ちしているということに気付いているケースが多いこと。通常の段階の時点で「こんなにダメダメな私だけどそれでも救ってくれる?愛してくれる?」みたいなところがあるタイプですが、これが闇堕ちすると「自分のことを見てくれない世界なんかいらない!」とか言って世界を滅ぼそうとしたりします。
わりと犠牲が発生することが多く人殺しに発展するケースもちょいちょい見受けられますが、被害者が嫉妬の対象に限定されていることが多く大惨事にはなりにくいです。分裂している場合は特にですが、嫉妬の対象をずっと追いかけているようなストーカーになりやすく、嫉妬の対象からすれば世界にダメージを与えるようなタイプよりこちらの方が怖かったりします。
また、ただでさえ自己嫌悪(自己憎悪?)が強いタイプなので、嫉妬の対象を滅ぼしたところで「なんで自分は人を殺しちゃったんだろう?」とか言って自殺を考え始めるケースも。他のタイプでは落ちるところまで落ちたキャラは成敗されることが多いですが、このタイプに限ってはわりと自滅(自殺)で一生を終えることが多いです。
タイプ5
囚われ:ためこみ
分裂先:タイプ7
やや虚無的で「クソみたいなこの世は一度なくなってしまえばいい」とか本気で思っていそうなタイプ。というか、思っていそうも何もファンタジーものなど力がある場合は本気でやってのけようとすることまであります。
タイプ7に分裂している場合は愉快犯になることが多いのも特徴的。自分が開発した兵器でこの世をめちゃくちゃにして楽しんでいるような悪の科学者タイプ(いわゆるマッドサイエンティスト)として使われることが多いです。お前いつもラボに引きこもってたのにそのテンションどうしたんだよ!?みたいなことになります。
感情が爆発することが多いタイプのひとつ。もともと才能ある博士みたいなポジションを任せやすいタイプなのもあってか、わりと大事になりやすいです。
タイプ6
囚われ:不安
分裂先:タイプ3
普通にしている分には闇堕ちすることは稀、特にまわりの環境に影響を受けやすいタイプです。いま所属している組織が正義の味方なのかそれとも悪の組織なのか?、いま自分は順風満帆なのかそれとも追い詰められているのか?といった要素に大きく影響されます。
わりと悪の組織の中間管理職でよく見る闇堕ちです。普段は出る杭は打たれるし目立たないように…!とか意識してそうな人であっても、無理に手柄をあげようとして無茶な戦略を強行したりするようになります。
味方キャラの場合は裏切りムーブをすることがあります。自分をより評価してくれている敵対組織に実績や金銭報酬だけを目当てにしてあっさり寝返ったりします。「なんで自分には手柄をくれないんだ!」とか突然言い出したりします。
味方悪役問わず、「自分のポジションを奪われたくない!」みたいな気持ちから闇堕ちしていくことが多いです。これはおそらく仲間や上司からの失望が不安に直結してしまうため。
タイプ6のキャラが突然タイプ3のような動きをするようになるので、わりとイメージギャップというか、「このキャラこんな人だったっけ?」みたいなことになりやすいです。
タイプ7
囚われ:貪欲
分裂先:タイプ1
そもそも闇堕ちに至ることが稀なタイプ。わりと健全度を維持しやすいタイプのため、どちらかというとまわりが闇堕ちキャラばかりなのに一人だけすごい健全なキャラがいるとかまわりの闇堕ちに対して心を痛めているとか、いわゆる良心ポジションとして使われやすいタイプです。「なんでお前こんなところにいるんだよ!」みたいなタイプのキャラに多いです。
そんなタイプ7ですが、闇堕ちするとあれだけ楽しい!を求めていたはずが急に潔癖になりはじめたりします。普段思考センターのタイプであることを忘れられがちですが、突然思考に目を向け始めたりもします。また、タイプ4同様人によっては闇堕ちに気づいているケースも見受けられます。
タイプ8
囚われ:欲望
分裂先:タイプ5
闇堕ちしていなくても悪の組織のリーダーなどに置かれやすいタイプなので、必然的に闇堕ちとして見かけることは少なめ。闇堕ちしていなくても敵対ポジションに置きやすいタイプなので……。
自分がリーダーではないときに闇堕ちすることが多いです。特に自分よりも上の立場の人がいて立場の差を覆せない場合は要注意。タイプ2がタイプ8に分裂したとき同様、力でごり押ししてなんでも解決しようとするようになります。
分裂先のタイプ5が出ている場合はさらに注意が必要。タイプ5特有の軍師ムーブは従者ポジションに成り下がることに直結しますので、余計にストレスをためやすいです。(これがメインタイプ5なら快適ポジションなんですが、タイプ8だと「やっぱ上に立ちたいんだよなあ」みたいな欲求不満が出てくるようになります。)
タイプ9
囚われ:怠惰
分裂先:タイプ6
そもそも闇堕ちに発展することがあまりありません。ただでさえ安定しているタイプなので、その安定を崩すのがとても難しいためです。(これはリソの本にもしっかり書かれてます。)
一回段階6あたりまで落ちても勝手にあっさり通常に戻ってのほほんとしていたり、9w8に多いですが闇堕ちに見せかけてただちょっと爆発しただけだったりなんてことも。
じゃあタイプ7みたいに健全なポジションにいるのか?というと、実はそうではない。むしろ闇堕ち率が結構高いタイプです。
心の中の葛藤が抑えきれなくなると闇堕ちする傾向にあります。まわりが「この人何も言わないし大丈夫だろ」とか思ってたら限界までためこんでしまって大爆発してしまうケースが多いです。タイプ9キャラ関係で「お前ずっとそんなこと考えてたのかよ!」みたいな展開はあるある。
よく大人しい人ほど怒ると怖いとは言いますが、タイプ9はまさにそのタイプ。闇堕ちしたときも同じで、普段から騒がしいタイプよりも大惨事になりやすいです。特に「ちょっと爆発しただけ」で済まない9w1。
現状維持のためにならどんな手もいとわない。幸せな世界を求めてファンタジーに逃げたり、自分好みの世界を創造して引きこもったりする、そんなタイプになります。
このあたりは最近流行りのタイプ9悪役にも通じるところがあります。
※最近流行りの悪役についてはこちら。
タイプ5以上に感情が爆発しやすいのがこのタイプ。特に後者の「自分好みの世界に作り替えようとする」方向に進むと他タイプの闇堕ちがかわいく見えるレベルでとんでもないことになりやすいです。
おわりに
闇堕ちキャラが何人も出てくることはあまりないかと思いますが、まとめてみました。
よく見かける上に大惨事になりやすいのはタイプ1、タイプ4、タイプ9の3タイプ。タイプ1とタイプ9は憎悪の対象が世界に向きやすく、世界をまるごと作り替えてしまうこともあります。影響を与える対象が狭い分対象となってしまった人に対して大きな傷を与えるのがタイプ4。流血沙汰になりやすいのはタイプ1とタイプ4です。(タイプ9は流血沙汰を避けようとした結果余計に大変なことになりやすいです。結果的に人が死ぬことは稀。)
この3タイプの次に見かけるのはタイプ2、タイプ5あたり。逆にタイプ7やタイプ8は闇堕ちさせなくても悪役ムーブをやらせやすい(ポジションだけで「こいつやべーやつだな」と思わせやすい)こともあって、「闇堕ち」の形で見かけることは稀。
あ、そうそう。闇堕ちキャラですが、ワンパターンに見えやすくなる欠点があるので、複数人出すのは気をつけた方がいいと思います。


